植物は地上部と根とが密接に関係しています。枝を横に広げるためには、横方向へ根が張っていなければなりませんし、小枝を多くするためには、根が細かに分かれていなければなりません。
自然の樹木では、基本的に根は無制限に広がることができますが、盆栽の場合は、鉢という限られたスペースの中でしか根が生長することができませんから、樹の生命を維持するために、数年に一度植え替えをします。 植え替えの作業適期は春のお彼岸(春分の日)か、秋のお彼岸(秋分の日)が基準になります。植物の状態でいえば、春は新芽が動き始める直前、秋は新芽の動きが止まり、昼と夜の温度差が大きくなってきた頃になります。バラ科の植物は春に植え替えすると病気にかかりやすいので秋に植え替えすることが多いようです。