※小さな鉢で根の伸びる空間も制限される盆栽は、定期的な水分補給が必要。
植物を育てるうえで「水」は、欠かすことができない重要な要素の一つです。
植物は太陽の光と二酸化炭素、そして水を使って光合成を行ない、デンプンなど生きるために必要な養分を作り出し、生長します。
この基本は、自生する植物であっても盆栽でも変わりません。
しかし、自生する樹木は当然ながら人為的に水を与えられることはなく、不定期な雨だけで生長し、大きく枝葉を生い茂らせています。
ではなぜ鉢植えや盆栽は、水やりが必要なのでしょう。
これは、自生する樹と盆栽が生育する環境が違うからです。
自然界で自生する植物は水を求めて広く根を広げることができます。
それに対して盆栽は、鉢という制限された空間で育てるものであるため、水を求めて根を伸ばそうにも限界があります。
鉢内に水が無くなると自力で水を得る方法が絶たれてしまうので、人の手を使って定期的に水分を補給してあげる必要があるのです。
自生する樹木の根。水や養分を求めて縦横無尽に根が伸びている。