4.沈壽官盆器作品集
※錦手唐草文六角鉢(14.5×2.8㎝)
※錦手菊唐草文丸鉢(9×3.6㎝)
※金襴手四季草花樹文丸鉢一対鉢(各・25.5×23.7㎝)
※錦手梅枝文丸鉢(6.3×4㎝)
天皇家献上品とその類品
盆栽界に見られる沈壽官窯の作品の中でとりわけ有名なのは、昭和49年の「皇居の盆栽展」で披露された小鉢群と丸鉢です。山野草好きの昭憲皇太后の求めに応じて十二代沈壽官が献上したものと言われます。その天皇家献上品の控えと思われる品のいくつかが、沈壽官の盆栽鉢として業界に流通しています。
その他、沈壽官窯の盆器作品
その他、特注と思われる蘭鉢や水盤が稀に散見される程度で、沈壽官窯の盆器作品は決して多くはありません。いずれも美しい地肌を活かした「白薩摩」です。錦手梅枝文丸鉢は、余白を多くとり、白薩摩の地肌を活かした図案です。写真の金襴手四季草花樹文丸鉢一対鉢は、明治期に海外で高く評価されたスタイル。