六代渋草柳造浮絵桜図六角鉢(12.5×9.7㎝)
◆六代が得意とする桜の意匠。新たな試みとして背景に瑠璃釉を使い、夜桜が風に枝垂れる様を描いた六角鉢。
六代渋草柳造浮絵桜図丸鉢(10.5×9.2㎝)
◆こちらも枝垂れ桜の意匠。伝統的な黄斑紋釉をベースに枝垂れ桜が描かれる。
七代渋草焼柳造窯染付美人図丸鉢(12.3×7.5㎝)
◆外国人好みの美人図に加え、他面には豪華な牡丹孔雀図が施された贅沢な作。
七代渋草柳造染付百鬼夜行図六角鉢(14.2×7.5㎝)
◆日本的図案でオリジナルなものを探すうちに着想した百鬼夜行図鉢。
七代渋草柳造染付昆虫図丸鉢(12.3×8.2㎝)
◆日本在来の昆虫を意匠とした革新的盆栽鉢。樹木との共存は面白いはず。
5.渋草柳造窯、最新の盆器作品!
特別発注によって制作され令和3年に完成を見た、六代と七代による貴重な盆器です。
六代にとって盆栽鉢は馴染み深いジャンルですが、新たな挑戦として「昼桜」「夜桜」の作品を制作しました。瑠璃釉ベースの「夜桜」は、深みある闇の中に浮かび上がった妖艶な花姿。「昼桜」は春の淡い空気のような斑紋釉をベースに、満開の枝垂れ桜が描かれます。じつは五代目柳造も桜を描いていますが、民藝ブームの時代のせいか、かなり豪快なタッチだったとか。それを見た六代は真逆を行き、繊細な描き込みで「自分の桜」の表現を実現したそうです。革新こそ伝統の大切な要素です。
一方の七代にとっては初めての盆栽鉢作りです。海外からの視線を十分に意識しつつ、数多ある盆栽鉢の中で差別化されるものは何か。思い悩んだ結果、伝統的な呉須に少し赤絵を加えながら、斬新な画題をテーマとする絵付鉢の案が浮かび上がりました。「古い文献から画題を引き出し、映すだけでなく自分の世代にも響く仕上がりを考えながらバリエーションを広げました」(七代)。海外、特に欧州の愛好家からの需要を重視して複数のモチーフを組み合わせ、従来の盆栽鉢にはない、しかしとても日本的な仕上がりとなっています。
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